でっかい模型はいいぞ。
小さな車両の大きな模型。
I号7.5cm対戦車自走砲B(タコム/TAKOM)完成。
タコムの1/16で展開されるI号戦車系の今のところ最新キットで、題材として珍しいPak40搭載のI号をチョイスしている。その割にはバリエーションに4.7cmの方が展開されていないのが何だかいかにもタコムらしいところ。
今回は箱画で買ってしまったので大人しく箱画の通りのパターンで塗る。
TAKOMの指定はMIG系のペイントだが持ち合わせが無いので手持ちからチョイスしていく。メインはクレオスC39ダークイエロー、迷彩はタミヤXF-9ハルレッド。砲身は同じくタミヤLP-27ジャーマングレイを選択した。他の細かい色はまあ見た通りでラバーブラックとかメタリックグレーとかウッドブラウンとかシルバーとかそういう典型的な艤装用のカラーだ。
今回はプロップとしての扱いを想定しているのでそんなに強く汚しは入れなかった。
でも大きいから汚せば映えるのだろう。クレオスのマルチブラックとかマルチグレーとかステインでウォッシングをしたり起動輪と誘導輪に銀でハゲチョロを書いたりマズルブレーキに煤を付けたりそれくらいだ。
ウォッシング自体も全体的にかなり控えめにしたが、唯一背面パネルだけは強めに汚してシミだらけにしている。ここが乗員のワークスペースになるからだ。猫の額より狭いスペースで指揮から照準、装填まで様々な作業が行われるし、それ以外でも車内への通用路として足跡が付くだろう。スタンプで押しまくっても良かったかもしれない。
でも分かりにくいからもうすこし下品に攻めてもよかったかもしれない。
あまりやるまいと決めていたマルチブラックでの全体ウォッシングだが、こと大スケールでは事情が異なり相対的にテクスチャが細かくなるのでガシガシ汚してふき取るくらいが丁度いいようだ。むしろべとべとにするのが大変な様に思える。まあ大スケールをそんなぽこじゃか作るわけではないだろうし気にする所ではないだろう。
小スケールだとアイキャッチがどうしても集中してしまうが、これも大スケールなら適度に分散してくれるように感じる。逆に言えば手を抜きづらいという事でもあるが。
一部分だけを肉眼で視界一杯に収めて鑑賞できる、というのは大きな模型の贅沢な特権といえるかもしれない。よーく味わおう。
入り組んだ後方の画と比べてどうしても正面はのっぺりした感じが避けられない。
それを避けるためのマルチブラックのウォッシングでもあるが、カバーには限度があるようだ。とはいえワイヤやトラベリングクランプなどもあるので言うほど単調にならない。素のI号よりいくらかマシになる。ここで箱画と同じ仕様にしたところの、砲身のジャーマングレイがいくらか絵面を引き締めてくれるのが嬉しいところ。
このキットには車長兼任装填手とおぼしき人物のフィギュアが付属していて、キレのあるデティールに合わせやすい分割でなかなかいい出来なのだが、塗装指定もデカールも無いのでちょっとこれは後回しになる。軍装の資料を当たらなければならない。
なので代わりに1/12だがメガミデバイスを載せてみる。
なかなか苦しい姿勢を取らせることになって、特に砲手は体を思いっきり2つに折り曲げながら状態をクランクさせるというアクロバットが必要だったが、そこは流石に準最新フォーマットのアーンヴァルか。どうにか収まってくれた。足元の弾薬箱は中身諸共別キットから持ってきたもので、実のところ8.8cm用だが正解を用意するのが困難なので仕方なしといったところ。
タコムの模型は初めて作ったが少々大味なところはあれどこれが存外悪くない。
昔のタミヤにちょっと近い雰囲気だろうか。立体化のチョイスは独特極まるところではあるが、その路線を貫きどういう訳か今日まで生き残っている実力は伊達ではないといったところ。新興メーカーだってなんだかんだ結構潰れてるんだぞ。
タコムのキットは他にもいろいろと買ってあって、今後も折を見て出てくるかもしれない。そこそこの値段で喰いでのあるのをお出ししてくれるのだ。
大きいキットはタコムから結構出ている所で、それなりにリーズナブルな値段で意外なほど多くのラインナップを出してくれている。機会と資金とスペースがあればまた挑戦してみたいところだ。M10やM4A3E8なんて楽しそうである。
さあ次のキットに行こう。
(おしまい)
キット詳細
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