とにかくドラゴンモデルのズムウォルト級は問題が多い。
製作に当たって、キットそのものの精度的な問題と、考証的な問題の両方がドカンと乗っかってくる上に肝心のモールドのキレがよくないのが不味い。
ちょっとやそっとでは誤魔化しようがない。
なので多少なりとも情報量を増やして誤魔化す。色を増やすのだ。
ドラゴンの通常の指定では喫水線上は船体色、甲板色の2色指定である。
これをフライホークの指定や実際の写真をもとに色味を増やしていく。
中でも特徴的なのが新型VLS周りの塗装で、甲板よりも一段暗い塗装になっている。
フライホークでも指定されるところだ。
これをFH指定の甲板C305、VLSがC333の指定であるところを強調のため甲板C333、VLSをC609とする。
特に甲板に強い陽光が当たった時にVLSがかなり黒く見えるが、そうでないときはあまり強い差はない、という具合がうまく再現出来ていれば幸いである。
他にもデッキハウス(艦橋部分)の窓やアンテナパネル類も塗り分けておく。写真を見ると全然違う。単純な開口部、ガラスのある窓、濃いグレーのアンテナ。
思ったより色が使われていく。
で、デカールまで貼った後いったん汚してみる。
ちょっと汚すぎである。解像度も低い。さらにふき取る。
こんなものかもしれない。これで行こう。
ついでなので比較してみる。
(おしまい)