今日の今日とて何か進捗があるわけではないのだ。
強いて言うなら普段の机周りをガラッと変えたくらいか。
これがひどく時間はかかったが最終的に良い形になった……のではないかと思っている。まだ思っているだけなので試運転が必要だ。
部屋の中でクソ邪魔になっているタコムのクソデカI号7.5cm対戦車自走砲Bのおふぁっきんデカ箱を始末すべく手を動かしていく。
何か前にもこういうノリで作ったキットある気がするぞ。
このキットの難所がどこか?と言われれば言うまでもなく足回りと答える。
リーフサスとシーソーのある転輪類もさることながら、最もカロリーを喰うのは履帯だ。このキットは大スケールらしく分割履帯と履帯接続用のピンという丁寧な構成でパッケージされている。
なるほどリアルな感じになって購買意欲もそそられる。でもちょっと待ってほしい。
これを作る時の手間を考えてみよう。
まず200枚付属する履帯を切り離す。そしてバリとパーティングラインをとってやり、4か所のゲート跡もきちんと均す。
これを200回繰り返す。
1枚大体2~3分なのでこの200倍の時間がかかるわけだ。
使う分だけ作業すれば?と、言ってもこの車両は片側97枚使用なので両側で194枚。たかが3%減ったくらいでは慰めにもならない。
で、成型した履帯を1枚1枚プラスチックのピンで繋いでいく……
が、これもちょっとした加工がいる。なんせ履帯側の穴はピンとギリギリの交差の上に履帯同士のピン穴がそんな簡単に合う訳でもない。プラモならではの罠である。
ではどうするか?ドリルで穴を均しながら広げてピンを通しやすくするのだ。これも1枚1枚繋げるごとにやっていく。
ここまででいったいどれほどの時間を足回りに費やしただろうか。考えたくもない。
なるほどベルト履帯や部分分割履帯のありがたさが身に染みるってもんである。拝んでおこう。
そうこうしているうちに巻き終わりこうして皆様のもとへ新鮮な履帯が届けられるのです……
まあ作り物の製作過程なんて大概なにかしらグロテスクな要素とは切り離せないから仕方ないね。あとは塗ったりウェザリングしたり組付けたりするときに粉砕しないか祈るだけだ。祈るポイント多いわ!
I号戦車自走砲はオープントップなので言うまでもなく塗りながら組む工程がどこかで必要になってくる。エアブラシでは追っつかないので余ってた缶スプレーで大まかにやっつけていく。細かい所は後でエアブラシ使って埋めればいい。上手くいくか知らんけど。
この車両は車内が解放されているのでどっかでインテリアホワイトに分割されてるのかな?と思いつつガサガサしてみるもどうにも中までみっちり車体色の様子。
考えてみりゃマーダーだってそうだったんだからそこを曲げる必要が無い。
床に砲座ポン付けだから塗り直しもしてるだろうしまあ納得。なんなら汚くして誤魔化そう。どうせベルリンガチマッチ用の急造品だから気にしない気にしない。
いざちょっと仮組してみると金属砲身のおかげかちょっとノーズヘビー気味。
まあこのくらいならあとからまだたくさん部品つくしいいか……
はてさて土日なり来週中で決着がつくといいのだが。