どんなキットであろうとも、できてしまえばこっちのもの。
ドラゴンモデル 1/700 ”マイケル・モンスーア” 完成。
完成写真
フライホークのズムウォルトが発売された今となっては語れる良いところが全くないキットではあるし、単純に見れる形にするだけでも大変である。
近年のドラゴンのキットにしてはあまりにも悲惨で、合いは悪くヒケだらけでモールドはくどくて温い。パーツが少ないのが取柄に見えるが、合いが悪すぎてかかる手間は鬼分割の多パーツキットと大差ない。
キットとしては計画時のモックアップ形態が基本で、そこに実際の運用時を再現するための3Dプリントパーツが付属する形になるが、肝心の3DPパーツは粘土細工レベルでひん曲がってとても使い物にならない。
しかもヘリ甲板の着艦支援システムのパーツは付属しないしプロペラは6翅でなく4翅になってしまっているが特に修正パーツとか無かった。鬼か。
箱にはスマートキットと書いてあるものの全然スマートじゃないしこれじゃブラックレベルが黒歴史の意味に聞こえる始末である。
クソキットだ。疑いようがない。
ぼろくそには書いたものの、完成すればそれでも少しくらいは愛着が湧くというもの。
製作に当たっては妥協してみなかったことにした部分や腕至らず失敗して修正しきれなかった部分も多いが、学びも多かった。悪くない体験だったかもしれない。
フォルム自体は大きく外れてるわけではないので組めさえすればズムウォルト級のスタイリングを様々な角度から堪能できる。存外に格好いいアングルも隠れているから見逃せないところだ。
以前に作ったもがみと並べると大きさやシンプルさが際立つ。でも色のにぎやかさで言えばもがみより上だったりするのだ。意外と窓というか開口部扱いのところが多くバリエーションがあるのでデッキハウス部分は意外と見ていて飽きない部分だ。
正直なところ苦労を買ってしまったようなものだが、それだって完成した今はすこし愛おしくも感じる。
ある人が言っていた、「苦労は忘れる、作品は残る」と。
いつかこの足跡を振り返って「存外よかったじゃないか」と思える日が来るのだろう。
それまでは、おやすみ。
(おしまい)
製作過去記事↓
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