すなばこ

気になるものは何でもかんでも

模型製作の仕事終い、あるいは区切り

 1つの模型製作の終わりとは何だろうか。

結局のところ片付けて仕舞う。あるべきところへそれぞれ収納するのがそうであるとぼくは思う。

そして仕舞われるのは完成品も然りだ。

 スケールモデルをよく作る手前、完成品の収納は悩みどころである。

飾ってしまえという意見もあるがスペースは有限でずっと狭い。

そもそも、作りたくて作ることが殆どだ。飾りたくて作るなんて滅多にない。

そういう訳で仕舞うための箱が要る。完成品に合わせたそれぞれオリジナルなものが。

既製品の流用などができればいいが、そううまい大きさの箱なんて売ってはいない。

あっても欲しい時には売ってないのだから無いも同然である。元のキットの箱でも寸法が足りない(特に高さ)ことはよくある。

必然、その辺の端材に白羽の矢が立つ。ここで真の最終工程が始まる。

航空機は気を遣う。繊細な艤装品が多く、本体を固定できる部位も限られる。

なにより図体がデカい。箱に隙間も多くなる。

軽い機体は写真の程度でいいが、重く大きな機体は酷く悩ましい。

 

AFVはまだ気楽な方である。全般的に四角いから箱の寸法は高さ以外悩まない。

周囲に艤装品が多くても、底面に固定用のナットでも仕込めば工数は増えるが破損は防げる。容積効率もいいので癒しどころかもしれない。

艦艇もまた然りで、小さめな分一つの箱に複数入れる乱暴なこともできる。

ただし破損して部品が入り混じったら一巻の終わりで、恐怖が付きまとう。やらかしたことは今でも思いだす。ちょっとしたトラウマである。

 

 最後に、箱にネームを入れる。

日付、製作番号、作品名。これだけあればいつかの日に発掘されても記録を追えるだろう。

次の製作が待っている。だからまた逢う日までおやすみなさい。ありがとう。