すなばこ

気になるものは何でもかんでも

CL!CL!〜とどかぬ魚雷〜

つい先日までSteamでセールがあった。

積まない程度に色々買ったつもりなのでプレイしたら記事か何かでも書くかもしれない……

といいつつ早速手を出したコレ↓についてちょっと触った感想をメモしておく。

store.steampowered.comその名も”Ultimate Admiral: Dreadnoughts”だ。海戦ゲーである。

自分で艦艇を(そこそこ)好きに組んで戦うことができるとのこと。

 まだ触れていないところが多く、レビューではアプデ毎にデータが消えると評判のキャンペーンもまだ手を付けられていない。やってみたのは海軍兵学校なるチャレンジミッションみたいなもので、書いてあることを見ると基本から順々に学んでいけるよう……に見える。

メインメニュー。ここも含めてなんだか古い時代の個人製作ゲームを思い出すUIや雰囲気を感じさせる

海軍兵学校のミッションリストの1番目。何だか簡単に見えるが……

ミッション自体は特定の艦艇を使う、と言う事が無く、指定された船体に割り当てられた資金とアンロックされている範囲内のパーツと技術で艤装してミッションに挑む。というものだ。いちいち金策などしなくていいのは有難い話だとここまで思っていたが……

建造画面。使用技術やクルーの練度など細々と指定できる。

 そういう訳なのでミッションを選択するとさっそく建艦画面ではあるが、ゲーム側から特に何かチュートリアルがあるとか説明があるとかそんなやさしい話は一切ない。

史実の話しかしないヘルプと体当たりで覚えるのだ。動かせるスライダーやタブはとにかく触りまくるしかない。

重要なのは画面中央に表記される「重量」「コスト(資金)」という明確な制限の範囲内で組まなければならないことだ。

もうひとつ明言はされないが「船体」も変更できないのでこれも制限といえる。「重量」「コスト」はパラメータを弄っていくとリアルタイムで変わるので弄った具合は分かりやすい。燃料のタイプやらHEやAPの種類(ソフトシェルHEとかヘビーシェルAPとかその辺まで選択できる)も選べるし、画面左側のスライダーを弄ると、なんと排水量やら喫水やら船幅、水密隔壁の設置具合、そして最高速力までいじれるのだ。ただし速力は特にコストオーバーしやすいのが困りどころだ。

 

納得のいく艦艇が出来たら画面中央上の「☑発売」で出撃できる。機械翻訳とはいえもっといい翻訳あったでしょ。

情報量の多い海戦画面。操舵や速度は操作できるが、シミュレータとしての趣が強い

 そうすると海戦パートが始まる。とにかく情報量が多いが、例によって特にゲーム側からの解説はない。できることは「速力指示」「舵方向」「主砲/副砲/魚雷の攻撃指示」「主砲/副砲の使用弾薬」といったのが主なところのようだ。表示されるデータは特に多岐にわたり、解説しきれるものではないので画面から雰囲気を感じ取ってほしい。ちなみに特に重要なのは右上に表示される艦艇の状態表示UIであり、これの「浮力」の項目が被弾によって0%となると撃沈となるようだ(「構造」のみを0%まで追い込めた状況が作れなかったので要検証)。ちなみに選択中の艦艇の情報が表示されるので自艦艇どころか敵艦艇の情報も被害の詳細まで赤裸々に公開される。怖っ。

 

海戦自体はアクションのように見せかけてリアルタイムシミュレーションの趣が強いようで、なんというかリアル指向の海戦ゲーム特有の時間の長さも相まってボードゲームのような感じがしなくもない……と思ってしまうが、なんと画面右上に経過時間の倍速化ボタンがあり、自由に早送りどころかなぜか一時停止までできる。これは便利。

 

海戦パートも含めとにかくとっつきづらいし所々進行の止まるバグやら何やらが挟まっていろいろ目を覆わんばかりのところが多いが、それでも光るところも少なくはないと思う……

が、現時点のガンといえば敵AIの設定と建艦制限設定の拙さが侘びしいマリアージュを醸し出す悪名高きミッション「速度の基本2(Speed Basics2)」といえるかもしれない。

書いてある内容だけなら簡単な追撃ミッションに思える。しかしそれが大間違いであることを後ほど嫌と言うほど味わう羽目になる

このミッションは読んでの通り逃げるDDを追撃して沈めろ、という内容である。

こちらの指定艦種はCL、相手は33knt程度で開幕魚雷バラマキしてから転舵して逃走する……というここまで聞くとスタンダードな感じがする。

つまり相手より優速の船つくって殴ればいいじゃん!簡単だろ!と挑んでみたくなる内容なのだが、そうは問屋が卸さないのがこのミッションがやいのやいの言われる所以である。

ないが起こるというとこう言う事である。

 

優速にしようとする
→割当資金が少なすぎて死
普通の神経で艦艇を組む(大体28kntくらい)
→普通に逃げられて死
怒りの開幕魚雷アタックで向こうの脚をへし折ろうとする
→初期配置が遠くそもそも届かなくて死

 

( ゚д゚ )

 

 

このままでは終われない、とあまりやりたくなかったwiki閲覧を実行する。

wikiwiki.jp結論から言えば「優速の船を作るしかないが、困難な上に海戦は運任せ」であることである。ギリギリまで艤装品も火砲も船体も絞ってやっと1か2knt程度の優速を得て、火砲がうまく当たることを祈りながら試行するというのだ。辛い。

思えばこのゲームの敵AIはとにかくガン逃げを打つ傾向が非常に強く、とにかく追いかけて追いかけて、というシチュになりやすかったが、それが建造上の制限と禁断のコラボレーションしてしまいこのような悲しいミッションを生んでしまったのだと思われる。

しかもwikiのコメントみてるとこの先も似たようなシチュがありそうな雰囲気でもう頭を抱えるしかなし。あと何回リトライ画面を見ればいいんだ。

NICE JOKE.\プァンプァンプァンプァーン/


この味わいを誰かに押し付けたいけどSteamセール終わってるしそもそも海戦ゲーの訴求力が云々でもうどうしたらいいのか分からない……

 

 

今回の結論↓

もっとレビューの時点で手控えることを覚えるべきだった