すなばこ

気になるものは何でもかんでも

フルカラー自作デカールの夢の跡

デカールの自作は比較的喫緊の課題の課題である。

予定しているクロネコA321もそうだ。

 

そんな夕方ごろTwitterを見ていると、

 

うーん話が本当なら簡単だ。大回天だ。

じゃあやってみよう。

やるべきことは

①水平反転た版を用意し、セブンで印刷

②切り出したものを任意の位置に乗せてマジックリンを垂らす

③余分なマジックリンを綿棒で拭い、印刷を指でぐいぐい押さえつける(擦らない)

④転写の具合を確認つつ続け、転写出来たら完了

 

そういう訳で、ひとまずテスト用の版を用意する。

とりあえずやりたいと思っていたACVIの系のロゴデカールを用意することとする。

BAWS、エルカノ、RaD、技研、ベイラム、アーキバスとウォルターのエンブレムをそれぞれ単色で用意してみる。技研のみテスト用に赤くした。

 

これを印刷してテスト用のプラ板に前述の方法で貼り付ける、といったところだが。

結論から言えばまあそんなにうまくいく話ではなかった。

まず転写そのものが難しい。指で押さえるのは非現実的である。なにせ10㎏で押さえても指では殆ど転写されない。

なので画像のものは用紙の上に厚手のビニールを被せ、その上からピンセットやボールペンの尻でガシガシと擦った。これは滅法効果があってそれなりにはっきりした転写ができるようになった。古のMGに付属するドライデカールのやり口である。

が、随分マシになったもののやっぱり綺麗な転写はできない。

おまけに印刷したのが普通紙なので脆く、転写したいインクだけでなく紙の部分まで薄くプラ板へ持っていかれて除去が必要、ということもあった。

転写したインク面はもちろん紙の比でなく脆いので、剥離に失敗した紙を除去する作業で容易に傷つく。

普段のデカールや塗装なんて目ではないほど力と神経の要る作業だ。

 

じゃあと思って時間を置いてみる手法をとってみた。ダメだった。

マジックリンに台紙をつけ置きする、台紙を任意の位置に置いた状態でマジックリンをひたひたになるまで垂らして5分10分放置する、それを上から指で万遍なく抑えた後放置する、それを繰り替えす、もっと長い時間放置する。どれもダメだ。

 

このままではよくない、と一端終了。

 

しかし捨て置くにも難しい理由はある。

メリットとして

・CYMKフルカラー印刷が可能で、理論上A3までのクソデカ版で印刷できる

・比較的安価かつ容易にトライアンドエラーが可能

ベクターデータではなく画像データで扱えるので作成が容易で理解されやすい

 

という強力なものがある。

しかしデメリットも現状大きく、

・転写自体が非常に難しく、綺麗に転写するのはこのままでは至難の業

・強く押さえなければいけない以上、下が脆い面には使えない

・凹凸がある面に馴染まない。局面も困難が伴うと考えられる

 

という作業自体に重要な支障をきたすものが揃っている。

思えば元tweetの画像でも転写後は綺麗でなく掠れた様になっていた。

演出でなく、あれが上限ということだろうか。それはちょっと困る。

 

そういう訳で個人的に対策を2案考える。

1:市販の自作デカール用フィルムに高圧で転写してみる。上手くできれば通常のデカールに近い取り扱いができる。

 

2:普通紙ではなく写真紙に印刷した版を用いてみる。そもそもの写真紙の存在意義を考えるとこれは実現が甚だ怪しい。

 

とりあえずいつかテプラデカールなるものを試すために買いこんでいた資材があるのでこれを使う事とする。

流石に今日は準備だけして寝るしかないが、ちょっとモヤモヤするなあ。

まあお金出してハイキューパーツさんとかに依頼した方がそりゃあ確実だし完成品も扱いやすいし白も印刷してもらえるよね……