すなばこ

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ハンガーシフト

ACVIではV系から続いて装備のハンガーシフトが実装されている。

 

一番の特徴は従前の背部兵装と兼用可能になったことだ。これが革命的だ。

片方ハンガー、もう片方が背部兵装(キャノン)ということができる。

それに装備交換速度も速くなって単純な使い勝手も向上した。

一方で廃止された格納システムにも思う所はあるが、快適さはハンガーに軍配が上がるし、ACVIのウエポンシステム設計が歴代で最も快適で優れていることに疑いの余地はないと思う。

 

今日はそのハンガーをちょっと詳しく見てみる。

ACVDまでのハンガーは従来のエクステンション/肩武器の位置に装備され、

小型の装備を懸架、腕部の小型武器と任意に交換可能というものだ。

画像はコトブキヤオンラインショップHPから

360°回転する基部ブロックに、さらに2つの回転するハサミが設置され、常に片方は空いている。空いている方に腕部の装備を預けると、もう片方のハサミがぐるっと回ってきて咥えていた装備を腕部の交換位置まで持ってきてくれる。

これはこれでイカしたシンプルで便利な装備であるが、装備の交換にはちょっぴり時間がかかった。とはいえV系ゲームデザインにおいて気にするほどのものではなかったけれども。

 

一方でACVIのハンガーはV系のそれよりぐっと複雑になった。

詳細は後述するが、5軸を持つアーム部分に4軸可動ハンドが3つセットという凄まじく複雑な代物である。

これが大層動きが早く、わちゃわちゃ動いて1秒程度で装備を交換してしまう。
便利で格好いいが、パッと見ただけではどう動いているか全くわからない。

そこで動きを録画したものをコマ送りにして確認することにした。

ブログに動画は貼れないのでここでは連続写真を使う。

ハンガーユニットがぬっと伸びて交換位置についたら、装備を入れ替えて元の位置に戻る、というものだ。アームが結構細かく分割されているのが分かる。

斜め下から見た構図である。ゲーム的な省略はあるものの、どうやら交換位置にてハンガーは2つの装備を同時に把持し、そのうちに腕部が持ち替え動作を行うようだ。

ハンガー自体を回転させずとも腕部だけ動かせばいいのでこれは確かに早い。

持ち替えのタイミングではアーム先端の3つのハンドユニットがそれぞれ分担して元の装備と新しい装備を持っているようだ。ハンドユニット自体がまた小さなアームユニットを成していて装備の間の取り合いをしてくれているのも見逃せない。

 

改めてみるとゲーム的な外連味や省略を交えながらも素早く違和感なく装備を交換しているのを見ると非常に練られたゲームだな、と感じられる。

30MMで発売されるACではこれがどこまで再現されるか見ものである。

といっても細かい部分だから可動は省略されるだろう。交換用のフル稼働レジンパーツを作ったらWFとかでウケるかしら。

 

240124追記

そういえばGIFを作ったので置いておく。

機構理解の役に立つだろう。

 

 

せっかく記録したので1フレームごとの大体の動作をメモしておく。

今回の録画が秒間32フレームとのことなのでおよそ30FPSで見たときの動きになるだろう。

 

1フレーム目:アーム1軸目(基部)とアーム2軸目が連動して動く
3フレーム目:固定ロックボルトブロックが解除されながらアーム3軸目(直動その1)がさらに動き出す
6フレーム目:アーム4軸目(先端フロック回転)が地面に対し水平をとる
7フレーム目:アーム5軸目(直動その2)が前進を開始しながらアーム先端ブロックを交換位置まで回転軸の連動と5軸目で移動
8フレーム目:アームが回転位置に到達、同時に連動していた機体腕部も交換姿勢を完了
9フレーム目:アーム先端の3つ並んだハンドユニットのうち、外側の2つが機体に対して外側に展開、腕部から回収する装備を把持する。同時に残った中央ハンドに把持されていた装備を機体側腕部が把持
10フレーム目:中央ハンドは懸架していた装備を開放して原位置へ、装備を交換した機体腕部は原位置への復帰を開始。ハンド先端は9フレーム目から32フレーム目まで固定
11フレーム目:アームが原位置への復帰動作を開始、アーム回転軸と5軸目が連動してアーム全体を後退して交換位置から退避させる
16フレーム目:5軸目が原点位置に戻る、他回転軸は原位置へ復帰中
20フレーム目:2、4軸目および機体腕部がそれぞれ原点位置に戻る
21フレーム目:3軸目が原位置への復帰を開始
26フレーム目:1軸目原点復帰
31フレーム目:3軸が原点復帰
32フレーム目:ハンド先端の外側2つのアームが原位置への復帰を開始
38フレーム目:ハンド原点復帰完了、装備を3つのハンド先端で把持する態勢に
39フレーム目:開放状態だった固定ロックボルトブロックが動作開始
48フレーム目:固定ブロック部分が原位置、ロックボルトが機体後方側から順次固定開始
60フレーム目:固定終了、ハンガーシフト動作が完了する

 

装備の交換自体は20フレームおよそ0.7秒、ハンガー動作自体はたっぷり60フレーム2秒近くかけているのがちょっと意外だった。

 

実のところ今回の真の目的はこれをちょっと模型で再現したり30MMやメガミデバイスなどに載せてみようと考えていたのだが、うーん簡略化した方がいいのやら。

きりがないので寝よう。

 

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